遠い日の思い出。13

1980年正に日本のバイク産業はピークをむかえ、世界をも戦略したかの往きよいのなか
下町の深川に小さなバイク屋がオープンした。向かって右側が洋服店、左側がバイク店、妙な
店構えに成った。私の父のあの栄光のショーウィンドーを私に委ねてくれたのだ。あの頃の私は
自分で独立する金も力も無く、此のチャンスを逃したら少年の頃からの夢は唯の夢に成るのではと、
がむしゃらに、なかば強引に店を立ち上げた。クラシックなバイク、車種を問わず修理、及びレストワの
出来る、ガソリンとオイルの臭う店。
クラシックなバイクの世界では日本はとても後れを取り、イギリスやイタリヤ、及びアメリカに大きく後れ
をとっている。何とか同じ土壌で遊べる様に成りたい、と大志を抱き1年間程熱い毎日では有ったが
収入に結び付く仕事が殆んど無く、自分のレストワやクラシックレーサーの製作に没頭した。資金も
1年足らずで底をついた。其れでも毎日朝から夜中まで何かに取り付かれた様に仕事?に明け暮れた。

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