投稿

8月, 2010の投稿を表示しています

エンジン借り組み

イメージ
不具合を見つけながら、熟成させる。全ての部品が蘇った。 カムやらオイルポンプやら借り組みで一度組み上げる。 形の無い所は想像で肉盛りする。 細心の注意を払いローズケで決め手行く。 トロコイドギヤーと相談しながら形を整えて行く。 各々のパーツを綺麗に洗浄しどの様な不具合が有るのか、見極める。トロコイド型2段式 オイルポンプのアウターが割れていた。取りあえずローズケで形を整え油路を確認する。

遠い日の思い出。5

イメージ
多摩テックが出来、中学生の僕はMCFAJのライセンスを取りせっせと多摩テック通いが始まった。 未だコースが出来たばかりで切り株に足をぶつけたり、当時スクランブルコース、ヒルクライム、や ジャンプ台など、僕の1デイレーサーで、色々な走りや、クラブのマスコット適な僕は先輩達の本物 レーサーを数多く乗せて戴いた。僕のレーサーは1日で作り上げたプチレーサーで本物のレーサー が欲しく成ったが、中学生の僕には、高嶺の花で手に入れる事も、本物を製作する腕も無く、プチ 改造に明け暮れた。ジョンソン基地でのクラブマンレースも、ランペットの高周波のトップ集団に痺れ CB72のメガホンの音に酔いしれた。鈴鹿サーキットでの第1回日本GPに夜行電車で友達と2人で 観戦し、未だ出来立てのサーキットの赤土に足を取られ、雨天の中どの様なレース展開かも分からず グズグズに成りながら、本格的なロードレースに体中が熱く成った。何時の日か僕も本当のサーキット を自分で製作したレーサーで、レースをして見たいと此の時、強く思い描いた。

ポリッシュ バルブ

イメージ
昔の飛行機のエンジンも蛸壷型が多い。おまけにバルブが綺麗にポリッシュされて入る 物が多い。此のエンジンもポリッシュバルブで組み上げた。

組みあがったコッター部

イメージ
左が今回製作したバルブとコッター部。確実にバルブをホールドしている。

バルブ コッターも。

イメージ
焼き入れ部をヤスリを当て、テストする。うまく焼き入れが出来た様だ。 製作したバルブのステムとコッターを焼き入れする。 左のコッターが前に付いていた物。右の2個が対策コッター。何回かの借り組みで 微調整を繰り返す。 色々な仕事をこなしながら、コッターを製作した。旋盤で削り出したコッターを鉄鋸で二割に する。 製作したバルブに対して、今までのコッターではがたがたで、外れてしまいます。クロモリ のムク材から旋盤で削り出す事にしました。

悪夢のバルブを。

イメージ
左のカットバルブを参考に削り出した真ん中のエキゾーストバルブ。右はインテーク バルブ。ちなみにカットバルブをガイドに入れて見たが、ハンマーで叩きこまない限り 入れる事が出来ない。此れでバルブが焼きついた物と思はれる。 80年前のトラのエキゾーストバルブを外す際ステムに3トンのプレスを掛けてもピクリともせず おまけにステムが曲がってしまい、其の部分をカットし、再度ヘッドを温めてから3トン以上 のプレスで、何とか取り外せたエキゾーストバルブを、数値の近いバルブを旋盤加工で削りだした。

日本一周を思い

イメージ
今日は定休日。久しぶりにのんびり時を過ごし、夕涼みに屋上で夕焼けを写す。ほんの 一時に洋々な姿に変化する。昨年8月15日から日本一周の旅にでた。旅先で素晴らしい夕焼け を激写し、楽しく1ヶ月間S500で各地を旅した。思い出と言うには余りにも時が近く、余り此の件には 触れないで来た。今直ぐにでもS500で旅に出たい衝動を抑えられない。仕事が忙しい事も有るが 此の数ヶ月S500に全く乗っていない。この様な状態でSをドライブすれば、また旅に出てしまうのでは と言う思いが今だに有る。現実には無理な話ですがね。

CRバックステップ

イメージ
もう少しの加工が必要だが、此の様なレイアウトに成る。クラシックレーサーの格が上がる。

機械加工

イメージ
フライス加工でブレーキペダルを加工する。中々レーシーなステップだ。 前もって加工しろを付けたステップを旋盤で丁寧に仕上げる。

RSCレーシングバックステップ

イメージ
元型はRC及びRSCだが何にでも取り付け出来る汎用型にした。特にCB125RSCタイプ にはベストだと思う。

CRバックステップ

イメージ
クラシックレーサー製作の為、バックステップキットを何種類か製作した。此のキットはCR110 用が元だが、よりシャープなデザインで、レーサー製作には欠かせない1品だ。此れを旋盤と フライスで加工する。

遠い日の思い出。4

イメージ
中学生の頃、50年も前のパワーを今でも鮮烈に記憶している。何しろメカニックな事が大好き でそれらを吸収する為、学校の行き帰りの寄り道は常習に成っていた。技術を覚える一番 は、プロの技を見る事、行動、手、の使い方など、多方面の予備知識を此の時代に吸収したと 思う。其れと同じく速い物への憧れも、尋常ではなくなった。此の頃からエンジンのチユーニング に目覚めた。ヘッドガスケットを薄くする事で、圧縮を上げる事を聞きかじった僕はアルミニュウムの 御盆を見つけた。物が無い時代に母が大事にしていた物だ。僕は無我夢中で其れからヘッドガスケット を切り抜いた。其れを見つけた母の顔を今でもしっかり記憶している。其れから程なくレースにも目覚め 行動を起こす事に成る。

夏休み

イメージ
土手スベリや色々な遊びで日帰り夏休みは、あっというまに終わった。 私の指に赤とんぼが暫く止まっていた。もう直ぐ秋の来る気配がする。 大笹牧場のステーキ。8歳の孫が此れをタイラゲタ。美味いけど、メタボに成るぞ。 ばたばたと休み前に仕事をこなし、またまた、ばたばたと日帰りで家内の実家と皆大好き な霧降高原~大笹牧場と家族で遊んで来た。帰りまぎわに、温泉にも入り忙しくも楽しい 1日だった。昨年8月15日から1ヶ月の休みをとりホンダS500で日本一周を行い、其の 前の約1年程ボロボロのS500をレストアし、本業の仕事が溜まりに溜まり、未だに思うように 成りません。年内はこの様な時を過ごすのか。

CBX1000 テスト

イメージ
皆の協力で短時間に組み上げた。ノーマルマフラーと又違う6イン1の集合マフラー のセッテングも何とか出たか。但し此のマフラーでは高速用に成ってしまう。

CBX1000

イメージ
私のお気に入りの2人のバイククレージー。2人の今後が楽しみだ。 助っ人参上。私の弟子で今年から独立し活動を始めました。今回休み前の追い込み に手伝いにきてもらいました。当店で10年修行し、堅実な、技術を持つ新人だ。 オーバーホールも含めセッテングも変更する。 夏休みの前に何台かの修理をこなさなくては成らない。CBX1000はキャブのオーバーホール です。何しろ6気筒ですから、キャブも6個です。外すも、取り付けも可也手間が掛かる。

よみがえったエンジンの正体が。

イメージ
此のエンジンの正体が判明致しました。イギリス製、トライアンフ、モデルCSD、サイドバルブ 1929年から数年イギリスのコベントリー工場で製作した1台。80年程昔日本に輸入され20年程 日本の激動時を走りぬけ、壊れてから、60年間長き眠りにつき、タイムスリップしたかの様に私の 元へたどり着いた。今暫く時間は掛かるが何とか蘇生が可能だと思う。右の小さなシリンダーは c100つりカブ用です。CSDのエンジンがいかに大きいか分かりますか。

バキバキフイン

イメージ
フインの修整は殆んど分からなく成った。80年前の姿に戻ったか。 ウレタンペイントで黒く塗る。 フインの隅々まで丁寧にブラストする。 ほぼ修正も終わりブラストで長年の錆びを落とす。 この様に1枚ずつ形を整える。 サンダーやらヤスリでフインを整えて行く。 アルゴン溶接で鋳物のフインを1枚ずつ盛上げて行く。タイミングを間違えるとクラック が入ってしまう。 おそらく昔此のエンジンをオーバーホールをした一人が蛸壷の認識が無くヘッドを外そうと ハンマーでたたき割った物と思われる。それにしても7箇所も割って仕舞うとは。

蛸壷シリンダーのホーニング

イメージ
多少の傷やら錆びも残りますが、ピストンもスムーズに動く様に成りました。後はバキバキに 割れたフインの修整が待って入る。 ホーニングマシンにヘッドをセット出来ません。考えました。洗浄機にヘッドを横たえ洗浄液 をシリンダーに流し込みホーニングヘッドにハンドルを取り付け、手で仕上げて見ました。 80パーセント位錆びも取れ何とか使用可能のレベルに成りました。

穴の開いたピストン

イメージ
ピストンの裏側にもリブを入れる。 何とか穴がふさがり旋盤加工の後にポリッシュ加工をする。

392アマル キャブレター

イメージ
レストレーションを終えたキャブレター。此れなら実働に耐えると思う。 取りあえず全てのパーツを合成して見た。 見つけました。今回の392アマルと同タイプの部品取りされた程度のよいボデイが1個 を探し出しました。全ての部品を此のボデイに移植します。ちなみに左のボデイが今回 見つけた極上ボデイです。