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7月, 2010の投稿を表示しています

60年の眠りから目覚める

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見事にピストンに穴が開きました。そのほかのダメージは有りません。ピストン はアルゴンで修理が出来ます。 プレス圧2トンを超えました。固着ピストンを外すのにこれほど圧を掛けた事は有りません。 ヘッドのプラグホールからピストンの頭を押して見る。ピクリとも動かない。考えた。 ピストンヘッドに穴を開けプレスでピストンピンをじかに押す。此の方法だと可也、圧を 掛ける事が出来ダメージも少ない。此の方法で無事外れたピストンが下のです。 クランクを分解する。錆びやら泥やらで分解した後もローラーを取り外す のに苦労した。 スリーブの錆びが分かるだろうか。 クランクケースは上手く外す事ができた。スリーブ側からピストンを見る。かなり上の 方で止まっている。スリーブの錆びは、かなりな物だ。さてどうやってピストンを取り 外すか。思案のシドコロだ。 蛸壺なのでヘッドから分解出来ない。クランクケースから分解する。此の時点で かなりの錆びでピストンとシリンダー及びスモールエンド、ビックエンド、全て錆び で固着している。大胆かつ繊細な仕事が要求される。 取りあえずタイミングギヤー側を開けて見る。カムの状態、ギヤー、どれもコンデション は思ったよりグッドだ。

80年前のサイドバルブエンジン

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蛸壺エンジンです。シリンダーからヘッドカバーまで全て1体構造です。半世紀の長き 眠りから目覚めさす事が出来るだろうか。 最近サイドバルブエンジンが面白く、エンジン1基とミッションを手に入れた。エンジンは不動 のまま60年近い歳月を蔵で過ごした。そろそろ目覚めて戴きますか。

クレージーボーイ参上

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ランペのエンスーに成れる位の大量のパーツをお持ち帰り。 目をつぶってたらロー付け出来ねえぞ。あたー。 まずチャンバーをロー付け。 当店公認の一人が私の休日に壊れたランぺットを修理に来ました。

アエルマッキ再入庫

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之だけの錆びの粉末が出てきました。多臓器障害の一つには間違いない。完治 させるのには時間が掛かりそうだ。 泥水ではありません。タンクが怪しいので、タンクをシエイクしガソリンを出してみた。 下側のウエスの泥に見えるのはガソリンをこした後に残った、恐らく錆びの粉末 だと思います。酸洗いの後の中和を失敗すると、此の様な錆びが出ます。ガソリン もチョコレート色をしています。此の錆びがコックを壊し異物がキャブのチエックバルブ にまとわり付きオーバーフローし調子を崩す物と思われます。 どうにも調子が出ないようです。原因が何処に有るのか、又預かる事にした。

遠い日の思い出。スイッチ

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ガーガーがー ビービービー目の前の景色が鮮明に写りだした。広くて綺麗な真っ直ぐ な道だ。トテモ気分が良い。僕は家財道具をイッパイ積んだ其の一番上でご機嫌だ。 其の乗り物は、自動車でも、バイクでもない乗り物。前を見ると父親がそれを一生懸命引っ張っている。 顔は見えない。多分大汗をかいている筈だ。リヤカーです、僕は其の一番上でトテモ気分が良い。 この日に僕は人生のスイッチが入った。61年前の3歳の初夏だと記憶している。 其れまでの僕はほんの一瞬、ガーガーとかビービーとか接触の悪いラジオのように時たま 映像が映る。 日光で生まれた僕は自然の中で育った生か、東京に着てから何しろ良く泣いていたそうだ。其の僕 を不憫に思ったか、もう少し広い所に引っ越したのかも知れない。 此の日から僕の人としての人生のスイッチは接触不良を起こさない。毎日仕事に趣味に人生をエンジョイしている。よき友も周りを見れば大勢いる。バイクの仕事を初めてから30年が過ぎた。いまだに興味と 好奇心が旺盛だ。スイッチが切れるまでマダマダ仕事に遊びに貪欲でいたい。 今日は定休日で久しぶりに休みました。バイクのスイッチを直すたびに3歳のこの日 が脳裏に浮かびます。今日はトテモ気分が良いので書きなぐって見ました。

ラビット号優勝カップ。

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あくまでも飾りで良いですね。 昭和26年第1回アマチアスクーター選手権大会、ラビット号優勝カップが当店に有る 事を思い出した。此のラビットは良く走るようになった、ご褒美にプレゼントする事 にした。此のラビットと偶然にも同年代のカップ、隣に飾って下さい。

ラビットのサイドスタンド

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いきよいに乗りロングコース、通称マウンテンコース、に乗り出す。サイドバルブの エンジンは良く回り60キロ以上でノントラブルでテストを終えた。ジクセイすれば ロングツーリングも出来ると思う。 町内クリプスコースを6周、コイルを対策した事で力強いエンジンに生まれ 変わった。 これ以上元に戻りません。左に曲がる時スタンドを摺ってしまいます。スタンド 取り付け部センターにコイルスプリング1個でホールドしている。構造的に修理が意外と 難しい。各部のガタを取り、サイドスタンドに溶接でストッパー部を作りフレームに沿うように 製作した。之で左コーナーが楽しくなる。

対策コイル

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ヘッドカバーをトルクレンチを使用し均一に組み上げる。 現代のスクーターにも見られる、シユウによる遠心クラッチ。がたとクラッチのあたり面 の研磨をする。 此のシステムでプラグの火、及びスパーク時の音などで良い、悪い、の判断 をする。此の時点では合格です。 巻き直したコイルをプレートに取り付ける。左に取り付いているのが、手巻きコイルです。

手巻きコイル

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右が取り外した腐食コイル。左が新たに手巻きしたコイル。腐食防止の為2エキプライマー でコーティングする。手巻きの為1次コイルだけにし、発電コイルにし、エンジン外 にイグニッションコイルを取り付ける。今回仕様のニクロム線はウレタンコートで耐熱 耐水に優れている。 全て古いニクロム線を取り外し新たにコイルを巻きなおす。布テープでガードする。

ラビットのイグニッションコイルの取り外し

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コイルを切開すると腐食が進み之がエンジン不調の原因だ。外観は何とも 無いが、之では発熱と同時にプラグに火が飛ばなくなる。見た目にまどは去れず 中を見る勇気も必要か。 エンジンテスト中にエンジンの不具合が発生しコイルが怪しいので取り外した。

FE11型サイドバルブエンジン

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おそらく此の巨大なフラマグの中が怪しい。 ヘッドカバーをはぐるとこんなです。シリンダーまでが1体ということはピストンを 外すのにはエンジンを全分解しないと、取り出せない。さすが飛行機屋の片鱗が見える。 ちなみにホンダワークス、RCエンジンもシリンダーまでケースと一体が多い。 3600回転で4,5馬力と、何とおおらかなエンジンだろう。ちなみにクランクケースから シリンダーまで1体構造で鉄鋳物で出来ている。

ラビット、テスト走行。

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此の小さなエンジンにいくつかのトラブルを抱えている。さて何処に隠れて居るのかな。 此のエンジンはボルト4本で止まっている。簡単に下ろせる。 店の近場を何周かし、具合が良い様なら、遠回りで又何周かし、セッテングを終わる。何らかのトラブル を抱えている車両は此のテストで必ず不具合が暴露される。此のラビットももう少しで合格でした。 残念ながら最後のテストでトラブルが出ました。電装かエンジンか?取り合えずエンジンを下ろし、 総点検する事にした。

朝日

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朝日の中で東京スカイツリーを写す。シルエットが良く分かる。 真央のお気に入りの場所です。リラックス 猫の真央ちゃんに誘われて朝の5時に屋上で遊ぶ。綺麗な朝日に思わずシャッター を押す。

レトロ自転車

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レトロな自転車を60ボーイズが遊ぶ。仲間内で此の手が流行っている。

CS90クロスミッション

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CS90のクロスミッションを手に入れた。25年程前に何セットか組み上げた事を思い出した。 その時の残りのミッションパーツが未だ有ることを思い出し、此のミッションを組み上げる前 に、何セットかのクロスミッションを復刻する事にした。乞うご期待。

CB125JXR

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此の何の変哲も無いエンジンが14000回転の雄叫びを上げる。 今回モデファイしたショートメガホン。どの様な味付けか、楽しみだ。 オーバーホールが終わり組みあがったCB125jxr 6、7、レースを消化したエンジンをオーバーホールの為分解した。驚きました。ピストン からヘッドにカーボンが殆んど付着しておりませんでした。どうやら理想的な燃焼が得られて いるようだ。此の写真は分解したばかりの写真です。お掃除は一切しておりません。

ラビット1発始動

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夜遅くまで私の助っ人として、お手伝いしてくれた。何とか形に成って来た。 何をどういじれば良いか大体の見当が付いた。 大したセッテングもせず取り合えずキックして見る。1発で始動しました。どんな物だか その辺を少し走って見た。