スタンゲリーニ。エンジン組み立ての謎

クランクケースとシリンダーが一体型のエンジンを組むには其れなりに厄介では
有るが、此のエンジンは可也難度が高い。
どうやってピストンを組み込むかが、厄介だ。クランクにピストンをセットしてクランク
はケースに入らない。
①先ずクランクをケースにセットする。
②コンロッドだけをクランクの隙間からシリンダーに導く。
③シリンダーからほんの少し顔をだした、スモールエンドにピストンを被せ、ピストンピン
をセットし其の時点でリングもセットしシリンダーに挿入しコンロッドのビックエンドをクランク
にセットし、ビックエンドを固定し割りピン又はワイヤリングでナットの脱落を防ぐ。
④此のサイクルを4回繰り返す。文にするとたいした事は無いが、各部を対処しながらの
作業で、まともに組み上げるのに10時間もかかってしまった。
イタリヤでは多かれ少なかれこの様な作業でエンジンを組んで入ると思われる。
整備性を求めず性能を求めた結果なのだろうか?。それにしてもレーシーなクランクだ。
外から見る限り極々普通のエンジンだが。

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